『基本』

【タイ;パタヤの上空です!】

 

先般、久しぶりに福島県飯坂にある「ふくしまスカイパーク」という農業飛行場でセスナ
172P型を操縦してきました。

 

ここにNPOふくしま飛行協会という飛行クラブがあります。
3年前に正式クラブ員となったのですが、なかなか時間がやりくりできず、また天候の
アンマッチングでなかなか、ここでは飛行することができないのです(^^;
ですから慣熟飛行といって、飛行機になれるためや飛行場周辺の状況になれるため遠出は
しないで、飛行場周辺を旋回したり、離発着(タッチ&ゴーといいます)を繰り返しまし
た。
久しぶりの大空を満喫しました。

 

この飛行場は、バブル期にどの省庁でも「箱ものづくり」に慢心した頃、地元福島飯坂
周辺の特産果物の即時出荷を大義名分に造られた飛行場なのです。

 

農地や農道の機能拡充を模索する中で、小型飛行機によって「付加価値の高い農産物」を
空輸する事で地域の農業振興を図る目的うんぬんで・・・作られた訳です。

 

実は当初から、輸送コストが高い!建設・維持費など考えると黒字化はとても無理だ!
とかなんだとかで飛行場建設計画は批判が強かったのです。

 

でもバブル期で、経済規模が拡大している時代でもあり、地方自治体や農水省は結果的に
「実態とかけ離れた需要予測」を元に建設を推進してしまったのです(^^;

 

空輸すればするほど、付加価値の高い農産物の需要など創出できなかったのです(^^;

飛行機のコストはとにかく日本では高いのです!
ましてや、大量に何トンもの農作物を空輸できません。

 

飛行機というのは、ウエィト&バランスと言いまして、かなり綿密な飛行機の重量と重心
位置を計算したうえで飛ばないと危険ですし、効率が格段に落ちます。

 

また大都市方面(たとえば東京・・・しかないのですが)への行くにしても、羽田空港に
は軽飛行機はそう簡単に離発着できません(緊急事態の時は大丈夫です!)から、首都圏
周辺といいますと調布飛行場とか、茨城県の場外飛行場に着陸しても、そこにトラックが
来て築地に運ぶだけでも大変(^^;
それ以上に、帰り便の貨物はゼロに等しいですから、極端に効率が悪かったわけです。

 

ご想像できると思いますが、東北自動車道を使って大型トラックに農産物を満載して輸送
する方が、実は時間でもコストでも格段にパフォーマンスが上なんです!

 

また事実上、夜間の離着陸はできません!
それに、荷積みを終えていざ飛ぼうとしたら、天候悪化で飛べない・・・(^^;
首都圏の市場開場時刻に合わせて出荷することもできず、鮮度の優位性も確保できなかっ
たのです(^^;

 

結局、全国津々浦々に造られた農場飛行場は、ほとんど使われず・・・民間に管理委託さ
れ、飛行クラブの拠点となってゆきました。

 

また飛行場のある県や市のイベント行事などに使われるようになりました。

 

私の加盟した飛行クラブもNPO法人として、飛行場運営委託も受け、青少年への飛行機
や空の安全啓蒙活動を主目的に作られたものです。
 http://www.ffa.or.jp/

 

同じハンガー(飛行機格納庫)には、日本のアクロバット飛行第一人者である室屋義秀
さんのチームが同居しております。
ですから、アクロバット飛行訓練もやっております。
 http://yoshi-muroya.jp/airshow/pilot.html

 

 

さてさて、今回のテーマの「基本」のお話しです。

 

飛行機に乗れるようになるための第一関門はなんだと思われますか?

日本では、飛行操縦士筆記試験(5科目)、実技試験、航空無線免許、そして航空身体検
査というものの中で、最もプライオリティの高いのが航空身体検査なんです(^^)v

航空身体検査は、私のような年齢になりますと毎年なんです!
内容は、その辺の人間ドッグに入るよりもしっかり調べてくれる・・・というより調べら
れるんです(^^;

 

その航空身体検査の耳鼻咽喉科項目にこんなのがありますので、時間がありましたらチャ
レンジして下さい!
 1)まず、広い板の間がればいいですね・・・。

 

 2)どこかに立って、チョークでもビニールテープでもいいですから、3mほどの直線を
  引いてください。

 

 3)その線の上にどちらの足が前後でもいいですから、綱渡りのような格好で立って
  下さい!

 

 4)ここで慣れない場合、時間が掛かってもいいですから、まっすぐ立っておけるように
  しましょう。

 

 5)ここから本番です。そのまましっかりと目をつぶって30秒静止していて下さい!

 

 6)これができないと・・・不合格です(^^;

 

 7)今度は、その場でキオツケをして目をつぶり、50回声を出して足踏みします。

 

 8)50回の足踏みのあと、目を開けてみて下さい。最初に足踏みを始めた位置から
  50cm以上がズレていたら・・・不合格ですね(^^;

 

なぜこんな試験があるのかといいますと、飛行機は晴れ渡った空を飛ぶことだけではなく、
雲の中にも突入してゆきます。
もちろん、積乱雲と言われる雲には絶対に近づきません!
雲の中を、飛行機内の計器を見ないで飛んでおりますと、しばらくしましたら、空間失調
症という現象が起こります。
どっちが上下か?今まっすぐ飛んでいるのか?傾いているのか?真っ逆さまになっている
のか?・・・も分からなくなります。
そのまま放っておくと、本当に頭の中が重力Gの影響で脳みそが動かされたり、変形させ
られてパニックになり・・・最悪は墜落・山などに激突してしまします。

 

ですから、そのような状態になった時、飛行機の姿勢がどうなっているのかを知る計器を
見ながら、おかしくなった姿勢を直す訓練も熟達していったらさせられます。

飛行訓練を始めることとなって、飛行機のコックピットに座ったら、すぐに飛び立てるか
と思いきや、これまたそう簡単ではないのです。

 

飛行機というのは、陸の上でエンジンを吹かしてゆきますとプロペラの回転によって推力
が発生し飛行機は前に動き始めます。

 

そして滑走路に普通は向かい、滑走路の末端に来たらおもむろにフルパワーで離陸してゆ
くのですが・・・、その滑走路をまっすぐ走行できるかが・・・最初の課題なんです(^^)

 

これがまた難しいのです!
飛行機は、意外と軽いのです。
プロペラの回転の影響で機体が左に向おうとします。
地上での滑走では、プロペラ効果というのが働き、影響を与えます。
詳しくその原因をここでは説明できませんが、プロペラ効果には3つあり、地上滑走には
2つの効果が特段に影響を及ぼします。

 

その一つはトルク効果(作用反作用の法則)といって、単発機の飛行機のプロペラはほと
んどすべて操縦席から外に向かって右回転します。
プロペラの中心軸から機体にまっすぐ串を刺したと想像しますと、プロペラ回転方向とは
逆に飛行機本体には左回転させようとする力が働きます。飛行機は、左に傾こうとします。
地上ではその力が左向きにさせようとします。

 

第2の原因は、プロペラ後流というのができます。
プロペラの回転でできた風が飛行機の本体にマトワリついて後ろに流れます。
そうしますと、飛行機の一番後ろにあるまっすぐ立った垂直尾翼という板に、飛行機を
前から眺めますと風が右側の方から垂直尾翼の板を押してしまいます。そうすると飛行機
の真ん中に縦軸を刺したと考えますと、後ろの尾翼の前から向かって右側から指で押され
たと想像しますと・・・飛行機は左に曲がろうとします。

 

プロペラ効果の第3は、上昇中や下降中に起こるジャイロ効果なんです。
チト難しいのです。
宇宙ゴマを知っている人なら想像ができますが、ジャイロ効果というのはプロペラの回転
面は板のようになりますね?
その回転盤では、力の効果が90°遅れて発生するんです。
これは上昇や下降の時に機体に影響を及ぼします。

 

ですから、教官はまっすぐ飛行機を走らせなさいというのですが・・・、飛行機は左に
曲がってゆくのです(^^;
それを修正するのに、両足のところにペダルがあり(これをラダーといいます)、それで
方向修正するのですが、最初はどれくらいの力が必要なのか判りません(^^;
まっすぐになったかな・・・と思って、気を抜きますとすぐにまた飛行機は左に曲がり始
めます。
右に戻そうと、右足(右ラダーといいます)を強く押しますと極端に右に曲がり、これま
たうまくゆきません。

全員が全員、最初、飛行機を蛇行運転させます。

これでは滑走路でまっすぐ走って飛び上がることはできません。

その直線走行のできない人が、滑走路でエンジン・パワー全開にして、飛行機を動かしま
すと・・・滑走路からはみ出たり、ひっくり返ったりするのです(^^;

 

最初は直線地上走行ばかりをやらされます。
これをタキシング(Taxing)といいます。

 

飛行機操縦の基礎の基礎、基本なのです。

飛行機は、エンジン全開したら墜落と直面し始めます。
自動車も、船も、ヤバいからちょっとストップってことができますが、飛行機はそれをや
りますと落ちるだけなんです。

 

ですから地上滑走の基本では、かなり嫌味を言われたり、叱られたり、時には暴言を教官
から吐かれます(^^;・・・飛ばすようになったら、もっと危険ですから、より厳しくなり
ます。

 

 

さて、皆さんのビジネス・シーンでも基本中の基本というのがあるのではないでしょう
か?

 

いや!・・・あるんですよ!
でもですねぇ〜、それがないがしろにされていることが多々あるし、知らないでいること
が多いのです。

それは少々の失敗でも死なないっていう観念が、ビジネスリーダーにも一般スタッフにも
あるからなんです!

 

会社で「死ぬ気でやれ!」って言ったら、いまどき、パワハラになる?・・・冗談じゃぁ
ない!
そんなこと言う者を採用しちゃダメなんです!

 

個人で自由にビジネスをやっている人は、組織のそれが嫌で辞めた人が多いのですが、
結局、一人でやり始めたら、気分は「死ぬ気」でやらないと・・・喰ってゆけない(^^;
その失敗をして、反省もしないのがニートになる・・・(^^;

 

そのまずい精神的素養を刷り込んだのが、なあなあ、まあまあ主義なんです!
無競争主義と言ってもいいでしょう!

 

戦後の自分だけができのいいエリート意識を持った左翼人だと言ってもいいでしょう!

 

よく暴走族をどうのこうのと非難する人がいますね!?
確かにうるさい(^^;・・・これはイカンのですが、彼らの方がはるかに命を賭けている。

だからそのような経験をしたものが真面目に、ビジネスに取り組み始めると驚くほど真剣
という意味が解る(^^)v

 

私の経験則でも、その辺の道を少し逸れてきたヤツの方が気骨があり、企業の中の営業な
どでは抜群の成績を上げる。
体育会系も、同様の気骨と上下関係の基本態度に長けていますね!?

 

話しは逸れましたが、「基本」というのは「命がけ」の精神部分にあり、教える側でも
教わる側でも、その辺をシッカリとわきまえて伝授しなければなりません。

 

ぜひ、皆さんのビジネス・シーンで「基本」の徹底というのを再度見直し、組織をキリッ
としたものにしてみて下さい!

 

いわき経営コンサルタント事務所ホームページ
http://www.imcfujimoto.com/

 

いわき夢実現塾
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